書籍『ずっとやりたかったことをやりなさい②』レビュー

仕事で、解決を迫られている課題や未解決なトラブル案件などがあると、帰宅後もずっとそのことが頭から離れなくなり、どうかすると、胃が痛んだり、寝つきが悪くなったり、気持ちがイライラして集中できないといった日々が続くことがある。

著書『ずっとやりたかったことをやりなさい②』を読んで、私自身のこれまでの習慣。とくにストレス対策が間違っていなかったと思えたし、さらに補強してくれる内容だった。

2017年に日本で初版が刊行された『ずっとやりたかったことをやりなさい①』原題『The Artist’s Way』の続編として刊行されたのが、今回紹介する『ずっとやりたかったことをやりなさい②』原題は『ウォーキング インディス ワールド/ Walking in This World』である。

初版は創造的な自分を育てるための具体的なワークを提案していたが、今回の続編は、歩くというツールを中心に創造的になるためのワークが紹介されている。

『ずっとやりたかったことをやりなさい②』では 三つの基本ツールを紹介している。

1、モーニングページ
2、アーティストデート
3、ウィークリーウォーク

モーニングページは毎朝、30分ほどかけて頭に浮かぶ様々なことをノートに書く。そうすることで、自分の考えや悩みが明確になり、ひらめきが得られることもある。自分と向き合う瞑想の時間でもある。アーティストデートは一週間に一度の遊びの時間、気になっていたお店に足を運ぶなどの時間を設けるというもの、ウィークリーウォークは散歩をする事で、考え事が整理されたり、ひらめきを得られたりといった効果がある。

ずいぶん前、何かの本に「嫌なことがあったり、怒りを覚えたりしたらそのことをノートに書き出しなさい」というストレス解消法を見て、実践してみると気分が楽になった経験から、イライラしていると思ったら、日記に書き出すようにしていた。

この、悩みをノートに書き出すという方法は ”ジャーナリング” や” 書く瞑想” と言って様々な著書や研究、ワーキングなどが開催されている様である。

私がこれらのツールを実践する中で感じたのは、書き出すことでイライラの正体が、頭の中で堂々巡りしているいくつもの未解決の事柄であることに気がつき、具体的な対策を考えるきっかけになったり、思いがけない気づきを得られて、思い込みから解放されることもあるということである。

継続して、創作活動に没頭するには、日常の些細なことから離れる必要があり、それが物理的には難しくても、社会的立場の自分を客観的に見つめる事で、感情に振り回されない本来の自分に戻るツールとして役立つことを実感した。

この本を執筆したジュリアキャメロンが初版『The Artist’s Way』を出版するまでには、コピーを綴じたものを地元の書店に置いてもらうことから始まったそうであるが、30年が経過し、世界40カ国でベストセラーとなっている。

Follow me!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です