犬の寿命が30年で約2倍に!その理由と今後の飼育方法のコツ
犬は人間の最良の友とされ、私たちの生活に欠かせない存在です。しかしその寿命は人間よりも短く、飼い主は愛犬の最期を見届けることになります。それでも、愛犬とは少しでも長く一緒に過ごしたいですよね。
今回は、以下の内容について解説します。
- 犬の平均寿命は何歳なのか?
- 犬の平均寿命が伸びた理由は何か?
- 犬の寿命をさらに伸ばすための飼育方法は?
犬の寿命に関する知識だけでなく、飼育方法のコツもご紹介します。愛犬と少しでも長く暮らせるよう、必要な情報を身につけましょう。
犬の平均寿命は何歳?
1980年ごろの犬の寿命は、現在よりかなり短く、平均でおおよそ9~11歳程度。
つまり、1980年代当時に15歳以上の長寿犬はかなり貴重だったといえます。
一般社団法人ペットフード協会の「2025年 全国犬猫飼育実態調査」によると、2025年の犬の平均寿命は14.82歳でした。
2010年は13.87歳だったため、約15年間で0.95歳伸びています。
ただし、平均寿命は調査方法や対象によって数字が異なります。アニコム損保の「家庭どうぶつ白書2025」では、犬の平均寿命は14.1歳とされています。
そのため、「犬は必ず14.82歳まで生きる」という意味ではありません。
犬種、体格、遺伝、生活環境、病気などによって寿命は大きく変わります。目安として、現在の犬は14~15歳前後まで生きるケースが多いと考えるとよいでしょう。
小型犬と大型犬では寿命が違う?
2025年のペットフード協会の調査では、体格によって平均寿命にも違いがありました。
- 超小型犬:15.28歳
- 小型犬:14.59歳
- 中・大型犬:13.63歳
この調査では、体格が小さい犬ほど平均寿命が長い傾向があります。
ただし、これはあくまで平均値です。同じ犬種でも、生活環境や健康状態によって寿命は変わります。
犬の平均寿命が伸びた理由は、以下の5つが挙げられます。
- 食生活の変化
- 室内飼育の増加
- 犬を救う医療の進歩
- 飼い主の健康意識
- 避妊・去勢手術の普及
食生活の変化
犬の平均寿命が伸びた理由の1つは、食生活の変化です。昔の犬の食事は、ドッグフードが少なく、飼い主が食べているごはんの残り物をそのまま与えている家も多かったです。しかし、人間の食べるごはんは犬にとって有害な物も含まれており、塩分濃度が高すぎる、糖分が高すぎるなど、様々なデメリットがありました。
現在は、犬に合ったドッグフードが数多く揃えられており、栄養管理士や獣医師が開発したおいしくて健康的なドッグフードがあります。日常的に与えるドッグフードだけでなく、病気を治療するための療法食も進化しており、食事だけで病気を治療できるケースもあります。ドッグフードの品質向上は間違いなく犬の平均寿命を伸ばしているでしょう。
室内飼育の増加
犬の平均寿命が伸びた理由のもう1つは、室内飼育を選択する飼い主さんが増えたことです。「いぬ・ねこのきもち WEB MAGAZINE」が調査した「犬猫との暮らし調査2021」では、回答した飼い主さんのうち86%が完全室内飼いを選択しているという調査結果が出ました。
室内飼育は屋外よりも交通事故や感染症のリスクが減るため、寿命が長くなると考えられます。また、衛生的にも非常に清潔な状態を保っていられるため、これが健康に繋がっているとも考えられます。
犬を救う医療の進歩
血液検査や画像診断などの検査技術が進歩し、病気を早期に発見しやすくなりました。
治療方法や薬も進歩し、以前より対応できる病気が増えています。
さらに、ワクチン接種、寄生虫予防、定期的な健康診断など、病気になってから治療するだけでなく、病気を予防・早期発見する考え方も広がっています。
近くに動物病院があれば、緊急時に助かる可能性も高くなるため、動物病院数の増加も犬の平均寿命が伸びた要因かもしれません。
飼い主の健康意識
愛犬の小さな変化に気づき、早めに動物病院を受診する飼い主も増えています。
2025年の調査では、犬の定期健康診断の受診率は55%まで上昇しています。
インターネットで健康情報を調べることも便利ですが、症状を自己判断するのではなく、気になる変化があれば獣医師に相談することが大切です。
犬の寿命をさらに伸ばすための飼育方法は?
犬の平均寿命が伸びた理由を知ったところで、次に気になるのは、犬の寿命をさらに伸ばすための飼育方法ですよね。犬の寿命は、遺伝的な要因や環境的な要因によって左右されますが、飼い主さんができることもたくさんあります。ここでは、犬の寿命を伸ばすための飼育方法のコツを5つご紹介します。
- 適切な食事管理
- 定期的な運動
- 歯磨きやブラッシング
- 予防接種や健康診断
- 愛情やコミュニケーション
適切な食事管理
犬の寿命を伸ばすための飼育方法の1つ目は、適切な食事管理です。犬の食事は、犬種や年齢、体型、体調などに合わせて、栄養バランスの良いドッグフードを与えることが大切です。ドッグフードの量は、パッケージに記載されている目安を参考にしましょう。また、人間の食べ物は犬にとって有害な物も多いので、与えないようにしましょう。特にチョコレートやぶどう、玉ねぎなどは、犬にとって毒になります。
定期的な運動
犬の寿命を伸ばすための飼育方法の2つ目は、定期的な運動です。犬は本来、走ったり跳んだりするのが大好きな動物です。運動は、犬の体力や筋力を維持するだけでなく、ストレスの解消や気分のリフレッシュにもなります。運動不足は、肥満や関節病、心臓病などの病気の原因になります。運動の量や強度は、犬の年齢や体調に合わせて調整しましょう。また、暑い日や寒い日は、熱中症や凍傷の危険があるので、注意しましょう。
歯磨きやブラッシング
犬の寿命を伸ばすための飼育方法の3つ目は、歯磨きやブラッシングです。犬の歯は、人間と同じように、歯垢や歯石が付着し、歯周病になる可能性があります。歯周病は、歯や歯茎だけでなく、全身の健康にも影響します。歯周病の菌が血液に入り込むと、心臓や腎臓などの臓器にダメージを与えることがあります。歯磨きは、犬専用の歯ブラシと歯磨き粉を使って、毎日行うのが理想です。また、ブラッシングは、犬の毛や皮膚の健康を保つだけでなく、飼い主さんとのスキンシップにもなります。ブラッシングは、犬の毛質や汚れ具合に合わせて、週に1回から毎日まで行いましょう。
予防接種や健康診断
犬の寿命を伸ばすための飼育方法の4つ目は、予防接種や健康診断です。予防接種は、犬が感染する可能性の高い病気を予防するために行う注射です。狂犬病や混合ワクチンなどがあります。予防接種は、犬の年齢や体調に合わせて、定期的に行う必要があります。予防接種のスケジュールは、動物病院に相談しましょう。健康診断は、犬の体の状態をチェックするために行う検査です。血液検査や尿検査、レントゲン検査などがあります。健康診断は、犬の年齢や体調に合わせて、年に1回から2回まで行うことが推奨されます。健康診断は、病気の早期発見や早期治療に役立ちます。
愛情やコミュニケーション
犬の寿命を伸ばすための飼育方法の5つ目は、愛情やコミュニケーションです。犬は、人間と同じように、愛情やコミュニケーションが必要な動物です。飼い主さんからの愛情やコミュニケーションは、犬の精神的な安定や幸福感に大きく影響します。愛情やコミュニケーションの方法は、犬の性格や好みに合わせて、様々あります。たとえば、以下のようなものがあります。
- なでるや抱っこする
- おやつやおもちゃを与える
- 一緒に遊んだり散歩したりする
- 犬のしぐさや表情を観察する
- 犬の名前や話しかける
愛情やコミュニケーションは、飼い主さんと犬の信頼関係を築くことにも繋がります。信頼関係があれば、犬は飼い主さんの言うことを聞きやすくなり、しつけやトレーニングもスムーズに進みます。また、犬は飼い主さんの感情や気持ちに敏感に反応することがあります。飼い主さんがイライラしたり悲しんだりすると、犬も同じように感じることがあります。そのため、飼い主さん自身の健康やメンタルケアも大切です。
まとめ
犬の平均寿命が過去30年で約2倍に伸びました。この増加の理由は、食生活の変化、室内飼育の増加、進化した獣医学、飼い主の健康意識向上、避妊・去勢手術の普及などが挙げられます。犬の寿命延長には、適切な食事管理、定期的な運動、歯磨きやブラッシング、予防接種や健康診断、愛情やコミュニケーションなど、飼育方法が重要です。また、犬の去勢・避妊手術は病気や問題行動の予防や長寿命につながるメリットがありますが、デメリットやリスクも存在するため、正しい知識を持ち手術の判断が必要です。


