音楽配信サービスのアルゴリズムは未来嗜好なの?
普段、曲は最近の流行りも聴くのだが、よく聴くのは10代の頃に聴いていたアーチストであり、数十年にもわたって繰り返し聞いている楽曲もある。それらの中には何年も新曲を出していなかったり、既に音楽活動をしていないアーチストのものも多い。
私自身、音楽や映画の好みには、はっきりとした傾向があるように感じるが、その嗜好はいつ出来上がったもので、今後も変わらないのだろうか?
最近、サブスク(サブスクリプションの略)の動画配信サービスや音楽配信サービスを利用するようになった。動画配信サービスでは利用し初めて、最初の数ヶ月はよく観ていたが、次第に見なくなり、地上波のテレビばかりを観ている。
動画配信サービスをほとんど観なくなった理由はいくつかあり、ひとつは、いつでも観られると思うと、かえって観ないということだ。観たいと思った時が気持ちのピークなので、後で観ようと思った映画は時間が経過すると気持ちが冷めてしまい、ほとんど観ない。もうひとつは選択肢が多過ぎる事でかえって選べなくなっているということだ。
さらには、一度見た作品に傾向の似た作品が表示されるおすすめ機能があるが、同系統の作品が並ぶと「あまり変わり映えしない作品ばかりだな」と自分の好みを俯瞰の視点で眺めてしまい、作品への興味が削がれるなどだ。
毎日、朝と22時以降のニュース番組を良く見るのは、新鮮な情報に触れたい、まだ知らない事を知りたい、そんな欲求を満たしているからだろう。
10代の頃は、ラジオからランダムに流れてくる楽曲を聴いていた。それは、音楽を聴く手段が限られていて選択出来ないということが、かえって自分が好きな曲やジャンルと出会う機会になっていたのだ。
これから好きになる楽曲を、これまで好きだった楽曲の傾向から発見するアルゴリズムはあるのだろうか?
タイトルの未来嗜好は未来志向の間違いではなく、この記事のための造語です。念のため