悠久のアコウの樹

今週末、釣行のために訪れた、島原半島に群生するアコウの樹を紹介したい。

海岸沿いにドライブしていると所々にアコウの樹を見る事ができる。ガジュマルの木によく似た垂れ下がった樹根が特徴で、石垣や防波堤を樹根が覆う姿は、悠久の時を超えた風情を醸し出している。

島原半島の海岸線沿いに自生するアコウの樹。樹高は10m〜20m程
アコウの樹根が垂れ下がる姿は悠久の昔から変わらない風景であろう

アコウはクワ科イチジク属の常緑高木で、島原半島の早崎漁港周辺には市の天然記念物に指定されているアコウ群落がある。樹齢は300年とも言われていて、樹高は高いものでは20m程あり防風林としての役目があるようだ。

海岸沿いの車道を覆うように幹を大きく伸ばしているアコウの樹

アコウの群落が見られる早崎半島は、雲仙火山が活動を始めた50万年前からさらに遡ること430万年前には海底火山の噴火により誕生したとされている土地であり、早崎漁港や瀬詰崎灯台やその周辺の磯に釣り客が訪れることはあっても、ここを訪れる観光客は少ない。

早崎漁港の湾内ではアジやヒラメ。テトラの隙間には穴子もいるようだ。海側には3m程の高さの防波堤があり、港の外に竿を出そうと思ったらテトラに登ることになるので転落には十分気をつけて頂きたい。

地元の御神木となっているアコウの樹から早崎漁港を望む

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