忘年会の再開宣言:自粛明けで参加者は?
ここ数年の自粛期間を経て、忘年会を再開する企業は多いのではないだろうか。私の勤務する職場でも社内掲示板に「忘年会の再開について」との張り紙が掲示された。
ここ数年の間には、リモートワークなどの職員同士が顔を合わせることのない働き方の定着、パワハラに対する世間の認識の高まりといった大変化があった。
自粛期間中に新入職した新人達にとって忘年会は初めてのことであり、しかも3年分の新入職者という世代の厚みもある。
自粛以前世代である上司や先輩が「忘年会に参加するか否かは任意だが、職員同士のコミュニケーションのために参加すべし」といったニュアンスで新人達に参加を促すような事があれば、それは新た火種になりかねないとの懸念もある。
さて、私の勤務先での反応はというと、部署毎に忘年会を企画することになっていたが開催する部署としない部署が半々であった。忘年会を開催しない理由については「開催を希望する職員が少なかったから」や「コロナの感染が心配だから」などの理由が挙がった。
そもそも開催しない部署については新入職者の反応も不明であるが、新入職者に限らず忘年会に参加するか否かを一人ひとりに希望を取ると半数が「参加しない」を選択するということだろう。
考えてみれば、これまでにも社員旅行やお中元にお歳暮などの贈答品のやり取り、年賀状などあらゆる虚礼は廃止への道を辿っている。
時代の節目には世代間での摩擦や衝突は避けられないが、職場にはハラスメント上司や先輩ばかりではないし、お手本となる先輩がいるかも知れない。それに、新たなや学びを得る機会となるかもしれない。初めての忘年会に参加するかどうか迷っている新社会人にはそんな良い面も考えて参加するか否かを判断して欲しい。