銀とプラチナは買いか?10年後の価格を需要モデルでシミュレーションしてみた
2025年末、金属市場では金・銀・プラチナが揃って高騰しています。特に銀とプラチナは、産業用途の拡大と供給制約を背景に、今後も価格上昇が続くとの見方が強まっています。
本記事では、銀とプラチナの将来価格を「自動車産業の需要増加」に焦点を当て、数式モデルを用いて2035年の価格をシミュレーション。さらに、現在価格を反映した日本円換算の価格予測も提示します。
なぜ今、銀とプラチナに注目すべきなのか?
銀:電子とエネルギーの中核素材
- 電子機器:スマホ、5G、半導体など(全体需要の約50%)
- 太陽光発電:太陽電池セルの導電性ペーストに使用
- 自動車(EV):1台あたりの銀使用量はガソリン車の2〜3倍
プラチナ:水素社会のキーメタル
- 燃料電池車(FCEV):1台あたり30〜60gのプラチナを使用
- 水電解装置:グリーン水素製造に不可欠な触媒
- 医療・ジュエリー:高い耐腐食性と生体適合性で安定した需要
10年後の価格を数式モデルで予測してみた
モデルの前提条件
| 項目 | 銀 | プラチナ |
|---|---|---|
| 現在価格(USD/oz) | 79ドル | 2,450ドル |
| 需要増加率(10年) | +60% | +90% |
| 年間供給増加率 | +1% | +0.5% |
| 価格弾力性係数(ε) | 1.2 | |
シミュレーション結果(ドル建て)
| 金属 | 現在価格(USD/oz) | 推定価格(2035年) | 上昇率(10年) |
|---|---|---|---|
| 銀 | 79.00 | 123.23 | +56.0% |
| プラチナ | 2,450.00 | 4,985.14 | +103.5% |
日本円換算(1ドル=158円)
| 金属 | 現在価格(円/oz) | 推定価格(円/oz) | 上昇率(10年) |
|---|---|---|---|
| 銀 | 12,482円 | 19,570円 | +56.0% |
| プラチナ | 387,100円 | 791,000円 | +103.5% |
モデルの解釈と注意点
このモデルは「自動車産業の需要増加」に限定したものであり、実際の価格は以下の要因にも左右されます:
- 金利・インフレ・為替などのマクロ経済要因
- 投機資金の流入やETFの動向
- 鉱山開発・リサイクル技術の進展
- 政策(例:水素インフラ投資、EV補助金)
結論:銀とプラチナは「買い」か?
銀は、EV・再エネ・電子機器の拡大により中長期で堅調な上昇が期待されます。価格の割安感もあり、分散投資先として魅力的です。
プラチナは、水素社会の進展を前提にすれば、価格は2倍以上に上昇する可能性があります。供給制約が強く、価格が需給に敏感に反応するため、小さな需給ギャップでも価格が大きく動く可能性があります。


