宝くじの当選確率はどれくらい低い?米粒や東京ドームで例える現実

年末が近づくと、街の売り場に長蛇の列ができる光景を目にします。年末ジャンボ宝くじの販売が始まると、「今年こそは」と願いを込めて一枚、また一枚と手に取る人が後を絶ちません。多くの人にとって、それは単なる金銭的な期待ではなく、日々の生活からの“解放”を夢見る行為でもあります。

もし当選すれば、長年続けてきた通勤ラッシュからの解放、朝早く起きて夜まで働く生活の終わり、住宅ローンの完済、そして自由な時間と選択肢に満ちた人生が待っているかもしれません。そんな想像を膨らませながら、当選番号の発表を待つ時間は、現実の苦しさを一時的に忘れさせてくれる“幸福な妄想”の時間でもあります。

しかし、現実はどうでしょうか。年末ジャンボの「一等+前後賞」が当たる確率は、わずか0.000015%(約666万分の1)です。この数字だけでは、その“あり得なさ”を実感するのは難しいかもしれません。そこで、より直感的にその確率の低さを感じていただけるよう、身近なものに置き換えてみました。

宝くじの当選確率を実感する5つの例え

  • 東京ドーム満員(5万人)の観客が入ったドームが155個。その中から1人だけが当たります。
  • 60kgの米袋を10袋並べて、その中のたった1粒だけが当たりです。
  • 1円玉を666万枚積み上げると、高さは約7,992メートル。これは富士山(3,776メートル)の2倍以上の高さになります。その中の1枚だけが当たりです。
  • 日本全国の小学生全員の中から、たった1人だけが当たりです。
  • 1日1枚ずつ宝くじを買い続けて、当たるまでに約18,000年かかります。

それでも、私たちは夢を見る

これほどまでに“非現実的”な確率であっても、私たちは宝くじを買い、夢を見続けます。なぜなら、「もしかしたら」という希望が、日常の閉塞感を一瞬でも打ち破ってくれるからです。

宝くじは、現実的な資産形成には向きませんが、年末に一枚のくじを手にすることで、ささやかな幸福を感じる人も多いでしょう。それは、数字では測れない“夢を見る時間”を買っているのかもしれません。

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